「寝ているときに足がつって飛び起きた…」
そんな経験、ありませんか?
夜間に突然起こる足のつり(こむら返り)は、睡眠の質を下げるだけでなく、筋肉の緊張や疲労を悪化させてしまうこともあります。特に高齢の方や立ち仕事が多い方、スポーツをされている方に多く見られるこの症状、実は“あるツボ”を押すことで予防・軽減できるのです。
足がつる原因とは?
まず、なぜ足がつるのかを知っておきましょう。主な原因は次の3つです。
① 血行不良
筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなると、痙攣が起こりやすくなります。
② ミネラル不足
汗をかく夏場や、水分不足が原因で体内のミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)が不足すると、筋肉の収縮・弛緩がうまくいかなくなります。
③ 冷え
エアコンや寝冷えによって足が冷えると血流が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなります。
足のつりを予防する3つのツボ押し
それでは、夜中の足のつりを予防するために効果的なツボを3つご紹介します。これらのツボはすべて、ふくらはぎ〜足首まわりにあります。どれも押しやすく、自分でできるものばかりです。
● 承山(しょうざん)
位置:
ふくらはぎの真後ろ、筋肉が一番盛り上がる中央部の少しくぼんだ場所。
押し方:
親指でやや強めに10秒間、下方向に押します。これを3回繰り返します。疲れが溜まっていると、じんわり響くような心地よい痛みを感じることがあります。
● 承筋(しょうきん)
位置:
承山のやや上。ふくらはぎの一番高いところの中央にあります。
押し方:
ここも親指で10秒間押しましょう。ただし筋肉量が多い部分なので、強く押しすぎず、イタ気持ちいい程度の力加減を心がけてください。
● 太渓(たいけい)
位置:
内くるぶしの後ろ側。アキレス腱との間にある小さなくぼみ。
押し方:
親指で10秒ほどやさしく押します。冷えやむくみにも効果的で、就寝前に行うことで足先の血行が良くなります。
ツボ押しのタイミングとポイント
一番おすすめのタイミングはお風呂上がりです。体が温まり、筋肉が緩んでいる状態で行うことで、ツボ刺激の効果が高まりやすくなります。
さらに、ツボ押しの前後には水分補給を忘れずに。汗や尿で失われたミネラルを補うことで、筋肉の働きがスムーズになります。
夜間の足のつりは、「体の声」が出しているサインのひとつ。
毎晩のツボ押し習慣を取り入れて、血行を促し、冷えを予防し、ミネラルバランスを整えていきましょう。
「夜に足がつって困っている…」
そんな方は、ぜひ今日から試してみてくださいね。