「なんだか小指がくっついてきた気がする…」
「靴の中で小指が圧迫されて痛い…」
そんなお悩み、内反小趾(ないはんしょうし)が原因かもしれません。
小指が内側に曲がってしまうこの症状は、外反母趾と同様に足のアーチの崩れが関係しており、放っておくと歩き方や姿勢にまで悪影響を及ぼすこともあります。
今回は、自宅で簡単にできる「内反小趾の改善マッサージ」をご紹介します。
内反小趾とは?見逃しがちな足の変形
内反小趾は、足の小指が内側に曲がり、薬指とくっついてしまう状態を指します。
目立ちにくいため見逃されがちですが、進行すると足の痛みや変形だけでなく、バランスの悪化や全身の姿勢の崩れにもつながることがあります。
実は、外反母趾のように「親指」ではなく、「小指」が関係する症状として多くの方が悩まれているんです。
なぜ小指が曲がる?原因は“足の外側のアーチ”
内反小趾は、足の外側にある「外側縦アーチ」が崩れることで、小指の位置が内側に引き込まれるように曲がってしまうのが原因と考えられています。
つまり、小指そのものを引っ張ったり広げたりするよりも、足の構造全体を整えることが大切なんです。
改善のためのマッサージ方法
それでは、実際の改善ステップをご紹介します。
① 問題箇所を探す
まず、小指の付け根の外側を触ってみましょう。
そこには少し出っ張った「骨の隆起(中足骨の一部)」があります。ここが、内反小趾を引き起こす要因のひとつです。
② 指でしっかり圧迫
その骨の隆起のすぐ下に指を差し込み、やや強めに押し込むように圧をかけます。
すると、小指がふっと外側に開く感覚があるかもしれません。これは、アーチが押し上げられて、本来のバランスに近づいている証拠です。
③ 棒状のツールを活用
その位置にマーカーやペンなどの細長い棒状の物を置き、その上に足を乗せるようにします。
指の代わりに道具を使うことで、長時間の圧迫が可能になり、持続的な刺激が得られます。
④ 体重をかけてアーチを刺激
棒の上に体重をかけて約30秒キープしましょう。慣れてきたら、左右にゆっくりと体重を揺らしてみてください。
最初は痛みや違和感を覚えるかもしれませんが、これは足の外側の筋肉や靭帯が硬くなっているサイン。続けていくうちに、痛みが和らぎ、足の軽さを感じられるようになります。
継続がカギ!日常ケアとして取り入れよう
このマッサージは、特別な道具を必要とせず、1日数分から始められる手軽なセルフケアです。
「最近、小指の形が気になる」
「足が疲れやすい」「靴が当たって痛い」
そんな方は、まず足のアーチを整えることから始めてみましょう。
繰り返し行うことで、少しずつ小指の位置や足の形に変化が現れ、歩きやすさや姿勢の改善も期待できます。
足のトラブルは、早めの対処が何より大切
内反小趾は見落とされがちな症状ですが、日々のちょっとしたケアで大きく改善する可能性があります。
ぜひこのマッサージを、毎日の習慣に取り入れてみてください。
「気づけば、足の形が変わってきた!」そんな実感が得られるかもしれません。
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