「親指の付け根が痛い」
「外反母趾かなと思ってテーピングしているけど、あまりよくならない」
そんな症状にお悩みの方、もしかするとその痛み、“外反母趾”ではなく“強剛母趾(きょうごうぼし)”かもしれません。
今回は、サンヒルズの「おうちでできる歩行ケア動画」から、
外反母趾と強剛母趾の違いや、見分け方のポイントについてご紹介します。
強剛母趾とは?外反母趾との違い
「外反母趾」は、多くの方にとって聞きなじみのある言葉だと思います。
親指が内側に曲がり、つけ根が外に張り出して痛みを伴う状態ですね。
一方の「強剛母趾」は、
親指の付け根の関節にある軟骨がすり減り、動きが悪くなる疾患です。
外反母趾と強剛母趾の違いは?
症状 | 外反母趾 | 強剛母趾 |
---|---|---|
見た目 | 親指が外側に曲がる | 曲がりにくい・腫れが目立つことも |
動き | 可動域に制限なし | 親指が動かしにくい・固い |
原因 | 足の横アーチの崩れ | 関節の変形・軟骨のすり減り |
つまり、見た目は似ていても、原因と対処法はまったく異なるのです。
見分けるポイント:「親指が動くかどうか」
自宅でできる簡単なチェック方法があります。
親指の付け根(MP関節)を指で持ち上げたり、反らせたりしてみてください。
このときに他の指と比べて明らかに動きが悪い、引っかかるような感覚がある、もしくは痛みがある場合は、
強剛母趾の可能性が高いです。
逆に、動きに問題がなく、痛みが中心であれば外反母趾かもしれません。
気になったら、整形外科でレントゲンを
強剛母趾の診断には、レントゲン検査が有効です。
関節にできた“骨のトゲ(骨棘)”や、軟骨のすり減り具合を確認することができます。
その結果に応じて、
・靴の調整やインソールの使用
・ストレッチや筋力強化
・症状が進行していれば専門的な治療
といった対策を講じることが可能になります。
「自己判断でずっと外反母趾の対処をしていたけど改善しない」
そんな方は、一度専門医に相談されることを強くおすすめします。
「親指の痛み」は見た目だけで判断しないで
足の親指の痛み=外反母趾、と思い込んでいませんか?
強剛母趾は、関節そのものの動きが制限される疾患です。
見た目では判断がつかないことも多く、“動き”に注目することがとても大切です。
気になる症状がある方は、
・親指がスムーズに動くかどうかをセルフチェック
・変形だけでなく、関節の可動域に注目
・痛みが続くなら整形外科でレントゲン検査を
これらを意識するだけで、より早く・正確に対処することができます。
「ただの外反母趾だと思っていたけど…」
そんな後悔をしないためにも、今のうちに足の健康を見直してみてくださいね。
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