こんにちは。おうちでできる歩行ケア、代表の山岡です。
膝の内側に痛みを感じて歩くのが辛い、階段の上り下りで違和感がある。そんなお悩みをお持ちではありませんか?
その痛みの原因として、「鵞足炎(がそくえん)」という症状が考えられます。
今回は、鵞足炎の原因と、自宅で簡単にできるセルフケア方法をご紹介いたします。
鵞足炎とは?膝内側の痛みの正体
鵞足炎は、太ももから膝にかけて走行する縫工筋(ほうこうきん)・薄筋(はくきん)・半腱様筋(はんけんようきん)といった筋肉の腱が炎症を起こすことで発生します。
これらの筋肉は膝の内側で一つに合流し、その形状がガチョウの足に似ていることから「鵞足」と呼ばれています。
鵞足炎が起こりやすい場面
階段の上り下り
長時間の歩行
スポーツ時の負担
このような動作で膝の内側に痛みを感じる方は、鵞足炎の可能性が高いと言えるでしょう。
縫工筋マッサージでセルフケア
鵞足炎の改善には、原因となる筋肉へのアプローチが効果的です。特に縫工筋に対するセルフマッサージは、痛みを和らげる有効な方法です。
縫工筋の位置を探す
縫工筋は、太ももの中央よりもやや内側にある筋肉です。指で押すと少しへこむ柔らかい部分が目印になります。
マッサージの手順
ステップ1:指圧マッサージ
1. 見つけた縫工筋に対して、5秒間指で圧迫します
2. 硬さや違和感を感じる部分に重点的に行います
3. これを数回繰り返します
ステップ2:動きを加える
1. 圧をかけながら足をあぐらをかくように外側へ回します
2. 圧迫と動きの組み合わせにより、筋肉の深部までしっかりアプローチできます
マッサージ実施時の注意点
縫工筋マッサージを安全に行うために、以下の点にご注意ください。
・強く押しすぎないこと(悪化の可能性があります)
・適度な圧力と心地よさを意識する
・運動後やお風呂上がりなど筋肉が温まった状態で行うのがベスト
また、マッサージだけでなくストレッチも並行して行うことで、より効果的なケアが可能です。
より効果的な歩行ケアのために
現在、株式会社サンヒルズでは「プロジェクト歩行ケア」という取り組みを立ち上げています。
全国からたくさんのご質問を日々いただいていますが、直接治療ができるわけではないので、改善に結びつきにくいもどかしさがありました。
そこで、自宅でできる方法は何かないかと考えた結果、「おうちでできる歩行ケア」のサンダルとソックスを開発いたしました。
お膝の痛みにも効果的です。
最後にリンクもありますのでそちらからご参考ください。
動画でさらに詳しく
こちらの動画では、縫工筋マッサージの詳しい方法を実際の映像でご紹介しています。
動画の中では、筋肉の位置の見つけ方から、効果的なマッサージの圧の加減まで、より詳細に解説していますので、ぜひご参考ください。
まとめ
膝の内側の痛みに悩む方にとって、縫工筋マッサージは非常に有効なセルフケアの一つです。今回ご紹介した方法は、自宅で簡単に・安全に実践できる内容となっています。
ただし、症状が続く場合や痛みが強い場合は、専門医の診断を受けることをお勧めいたします。
皆さまが膝の痛みから解放され、快適に歩ける毎日を送れることを心より願っております。
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