内反小趾(ないはんしょうし)とは、足の小指が内側に入り込み、薬指にくっついてしまう状態を指します。この症状は見た目の問題だけでなく、足のバランスを崩し、歩行時の疲労や痛みの原因にもなります。
今回は、そんな内反小趾をテーピングで改善する方法をご紹介します。
内反小趾の改善に必要な3つの要素とは?
単に小指を広げるだけでは、根本的な改善にはつながりません。動画では、次の3つの要素を意識してケアを行うことが重要と説明されています。
-
ねじれを戻す
小指の付け根の関節や足の構造のねじれを整えることで、指が自然な位置に戻りやすくなります。 -
横アーチのサポート
足の前側にある「横アーチ」が崩れると、小指が内側に巻き込まれやすくなります。アーチを支えることで指の機能を回復させます。 -
小指を広げる
小指を他の指からしっかりと独立させることで、足の指全体が使える状態に整えます。
使用するテープと準備
使用するのは、市販のキネシオロジーテープ(幅5cm)です。
-
15cmにカットしたもの:1本
-
10cmにカットし、縦に3等分したもの:1本を3本に分けて使用
※皮膚がかぶれやすい方は、テープを貼る前にパッチテストを行うか、テープの使用を避けてください。
テーピングの手順
【1本目】小指を広げる
小指の先端から外側に向かって、やや横に引くように貼ります。強く引っ張らず、少し遊びを持たせる程度で貼るのがコツです。
【2本目】ねじれを戻す
小指の先から始めて、足の裏側を通り、甲の方へ回り込むようにテープを貼ります。足のねじれを外側へ戻すような動きをサポートします。
【3本目】横アーチを支える
15cmのテープを真ん中から裂いて、小指の付け根の少し後ろにテープを貼ります。しっかりと引っ張りながら中央を固定し、両端はふんわりと乗せるように貼ります。
テーピング後の変化と効果
テーピング前と比べると、小指が自然に外側に開きやすくなり、足裏のアーチがしっかりと使えるようになります。
その結果:
-
歩行時の足の踏ん張りが効く
-
足の疲労感が軽減
-
内反小趾の進行予防にもつながる
といったメリットが期待できます。
歩く前に貼るのが効果的!
このテーピングは、歩く前のケアとして取り入れることをおすすめします。実際にテープを貼った状態で歩くことで、より効果的に足の筋肉やアーチが使われ、改善につながります。
内反小趾の改善には、構造的なサポートと日常の歩行動作の見直しが欠かせません。
「小指が薬指にくっついているかも?」と感じた方は、ぜひ一度このテーピング方法を試してみてください。
足の土台を整えることで、姿勢や歩き方も自然と変わっていきます。
=========================================